時々ブログにも登場する、老犬ホームのジョン君。
ヘルスペットでお世話をさせていただいて、約1年になります。
毎日外は暑いですが、冷房のきいたお部屋で快適に過ごしてもらっています。

そんなジョン君は入居当初、腰の部分に大きな褥瘡(床ずれ)ができていました。
褥瘡とは寝たきりなどにより、体重で圧迫されている部分の血流が悪くなることで皮膚の一部が壊死してしまうことです。
これ以上ひどくならないようにとお薬を付け、綺麗なガーゼを患部に当てて、毎日手当てをしていました。

さらに、その褥瘡の回復を助けるために、当院で取り入れはじめた「光線温熱療法」を開始してみました。
毎日のお薬や傷の処置、体位変換の他に、この温熱療法を1日おきに1ヶ月ほど続けてみたところ、しだいに傷も小さくなり、良くなっていきました。
今でもジョン君は寝たきりのため、血行が悪くならないように数時間おきに体位変換してもらい、柔らかいベッドの上で寝ています。その後、褥瘡は全くできていません。

このジョン君の治療に取り入れた「光線温熱療法」とは赤外線を患部に当てるだけの、痛みを伴わない治療法です。
褥瘡だけではなく、ネコちゃんの口内炎や、腰などのヘルニアの炎症を軽減し、痛みを和らげる効果が期待できます。
すべての症状や病気に対して効果が認められるわけではありませんが、温熱療法に興味のある方はぜひ一度獣医師へご相談ください。

これからもジョン君が快適に過ごせるよう、努めていきたいと思います。

担当:まつもとflower2

動物病院ヘルスペット